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Back to the History 04 : スケートボードの歴史を知る

サーファーたちの遊びからレジェンド「Z-boys」へ。

 米カリフォルニアで1940年頃に生まれたといわれるスケートボードは、現在までに5つの大きな「時代」を経ています。  まずは「第1世代」(1940年~60年)は、サーファーたちが木の板に鉄の車輪を付けたボードで波のない日に陸上に遊んだり、街中の移動に使った「始まりの時代」です。
 1970年からは「第2世代」が始まります。変化をもたらしたのはグリップ力のあるウレタン製のウィールとよく回るベアリングの開発。機動力の増したボードによって、スラロームやダウンヒル競技が行われるようになり、スケートボードは最初のブームを迎えました。  この頃にカリフォルニア・サンタモニカビーチにある「ゼファーサーフショップ」を溜まり場にしていたティーンエージャーたちが結成したのがゼファー・スケーティング・チーム、通称「Z-boys」です。彼らは今までとは全く違う、攻撃的でスタイリッシュで即興的なスケーティングを開発して、一世を風靡しました。カリフォルニアの邸宅に忍び込み、水を抜いたボール状のプールで滑る、現在のボウルやヴァート・ランプの原型となるプールスケーティングを生みだしたのも彼らでした。  彼らは大会に飛び入り参加しては優勝をかっさらい、中でも突出していたジェイ・アダムス、トニー・アルバ、ステイシー・ペラルタの3人は若者のカリスマとなって数々の神話を残しました。
 彼らのつくったスケートボードのスタイルは「オールドスクール」と呼ばれ、今日の「サーフスケート」(サーフィンのスタイルでスケボをする)の源流となっています。

トリックの高度化、複雑化と、
スケートボードのファッション化

 Z-boysの出現から10年、1980年代になるとスケートボードはストリートスタイルと呼ばれる滑り方をする「第3世代」に突入します。
 ストリートスタイルは、街中の公共施設に場所を移し、オーリーやフリップなどトリックと呼ばれる様々な技を出しあうスタイルで、音楽と融合させたことも第3世代の大きな特徴です。続く1990年代の「第4世代」ではトリックが複雑化、高度化し、日本でもスケーターファッションが流行し、定着していきました。

世界的なスケボブームが到来。
2020 オリンピック種目にも。

 そして2000年代からは世界的なスケボブームが到来し、「第5世代」が始まり、第2世代で生まれたオールドスクール系のスケボが見直されています。  日本ではカリフォルニアで開発された「Caver」と呼ばれるサーフボードが流行しました。その特徴は、前輪のトラックが振り子状に可動し、今までにない動きができることにあります。  そして現在はペニースケートボードと呼ばれるボードが大人気。オールドスクール時代の形をプラスチックで再現したこのボードで、街中を心地よく流す(クルージングする)スタイルが流行中です。さらに2020年東京オリンピックで追加種目になったことも見逃せません。競技は「PARK」と「STREET」の2種に分けて行われ、技の難易度、スピード、構成などが評価の対象になります。初めてのオリンピックでどんなヒーローが生まれるか、どんな技がさく裂するか注目したいところです。