Back to the History 01 : スポーツクライミングの歴史を知る

岸壁を登ることで自分を高める
ヨセミテで誕生した「フリークライミング」

アメリカ・カリフォルニア州にある世界遺産「ヨセミテ国立公園内」。4000メートル級の山脈や巨大な絶壁など、訪れる人を圧倒する手つかずの大自然が広がっています。ここは、観光地でもあると同時に、「フリークライミング」発祥の地としても知られています。
ヨセミテは、いわばクライマーたちにとって「Big wall climb」の聖地として知られていました。そして時が経つにつれ、いつしか自然発生的に岩に登る事自体が、スポーツとして楽しまれるように。そのスタイルも極力道具を使わずに、どれだけ早く登れるかを競い合うなど、よりスポーツ性のあるものへと変化していきました。
ちなみに、「フリークライミング」のフリーとはアルコールフリーのフリーと同じく「なし」ということを意味しています。自然を慈しみながら、生身の身体を頼りに岩壁を克服しようというクライマーたちの心意気から生まれたと言ってもいいかもしれません。

時代を経て変貌を遂げた「スポーツクライミング」
ダイエット効果絶大と女子の間でもブームに

1980年代から競技会が開かれるようになり、ついに1989年には世界初のワールドカップも開催。また、クライマーの安全や天候に左右されずにフリークライミングを楽しめるようにと、アウトドアから屋内の人工壁を使った競技会へと変わり、ルールも整備されるなど、「スポーツクライミング」の礎が築かれていきました。
スポーツクライミングのワールドカップをはじめ、追加種目に決定した2020年の東京オリンピックでは「リード・ボルダリング・スピード」の三種目で競われます。なかでも、最近日本でも専用ジムが増えている「ボルダリング」は、壁に様々な色を付けた突起物(ホルダー)を岩に見立てて掴みながら登る競技です。年齢や性別を問わず誰でも簡単に始められるので、人気急上昇中のスポーツ。
全身運動のため、筋力はもちろん、バランス感覚や柔軟性が自然と身につきます。ダイエット効果もばっちりとあって、ボルダリングをはじめる女子も増えているようです。壁を登り切ったときの爽快感や達成感は最高!
これからも、その魅力にハマる人はますます増えることでしょう。
writer : Yoko Sueyoshi